令和2年2月9日(日)
元気な路面電車として私が真っ先に思いつくのが広島電鉄です。
私の中で広島電鉄は、大阪や京都など廃止となった各地の路面電車の中古車両が活躍するイメージが強いのですが、最近は、新しい車両の導入が進んでいるようです。そこで、ほぼ40年ぶりに訪問してみました。
一日かけて大方の路線に乗り、動画と写真を撮りましたが、他都市の中古車は殆ど見かけず、スマートな連接車がひっきりなしにやって来る光景に圧倒されました。
今後、広島駅ビルへの乗り入れる計画があるるなど、40年前には想像も出来なかったような路面電車の活躍を嬉しく思いました。
京都551−633新大阪659−こだま731号−924広島
広島駅−猿猴橋町−的場町−銀山町・八丁堀−紙屋町東−原爆ドーム前−土橋−広電西広島−修大中高前−宮島口−阿品東−土橋−十日市町−横川−十日市町−江波−舟入南−(バス)−御幸橋・広電車庫前−海岸通り・元宇品口−広島港−広島駅
広島1834−こだま752号−2114新大阪2125−2149京都
●●広島電鉄●●(9分26秒)
早朝に家を出て、在来線で新大阪に向かいました。
(新大阪)
新大阪から広島までは「こだま」です。
「おとなびWEB早特」で新大阪−広島が約4,000円と激安です。
(新大阪)
西に向かうほど晴れてきました。清々しい朝です。
(西明石)
乗車したのは500形です。約20年ぶりに乗車しました。
(姫路)
途中5分以上の停車があるため、上りホームに移動して撮影することもできます。(天気が良すぎで逆光になてしまいましたが)
(新尾道)
自由席のシートは3+2です。
4〜6号車の指定席シートは2+2です。
ゆったりしています。
指定席のうち6号車は元グリーン車で、特にゆったりしたシートが並んでいます。
手元のスマホでの測定によると、速度はMAX280km/hでした。
定刻に広島到着です。約2時間半のこだまの旅は、のんびりと快適に楽しめました。
(広島)
JRの広島駅を出ると、階段や横断歩道もなく広島電鉄の乗り場に行けます。
十分便利と思いましたが、5年後には駅ビル2階に乗り入れる予定だそうです。
一日乗車券を購入し、まずは途中下車しながら宮島口に向かいます。
(広島駅)
広島駅には、数分おきに電車が出入りし、その目まぐるしさに圧倒されます。
(広島駅)
5000形です。
昔、旅行の際にチラッと見ただけで近くで見るのは初めてです。
最初の登場から20年を経過していますが、今も色あせないデザインと思います。
5000系は基本的に2号線(広電宮島口行き)で運用されていますが、写真の5012は唯一2号線(広島港行き)に運用されています。
(広島駅)
1000形です。
2号線以外の全ての線で運用されています。
(広島駅)
広島駅の隣の停留所の猿猴橋町です。
10時前ですが、この時期はビルの影が伸びてきます。
広島駅ビルへの乗り入れが成った暁には、この区間は廃止になります。
(猿猴橋町)
単車(連接車以外の1両の車両)の800形です。
予想以上に連接車が走り、単車の活躍が狭まっているように思えました。
(猿猴橋町)
700形です。800形とやや似ていますが、こちらは吊り掛け車で、懐かしい音を響かせて走ってきました。
(的場町)
広島の繁華街へ向かう道を走ります。このサイズの写真では分かりにくいですが、拡大すると少なくとも8本の電車が写っていました。
(銀山町−胡町)
広い道の真ん中を電車は快適に走ります。
(銀山町−胡町)
八丁堀で分岐する白島線の電車を待っていると、元京都市電の1900形がやってきました。
行先表示が大きくなり、エアコンも付き、京都より広島での活躍が長くなりましたが、京都市電そのものです。
(八丁堀)
広電本社前方面へ向かう宇品線が分岐する紙屋町です。
高層ビルにデパート、都銀の前を走る近代的な路面電車は都会の風景です。
(紙屋町)
再び元京都市電1900形を見かけました。
結構、運用に就いているようです。
(紙屋町)
原爆ドーム前で下車しました。
繁華街を抜けたところで、やや車も少なくなります。
(原爆ドーム前)
原爆ドームを背景に走る電車です。
(原爆ドーム前)
「都心へビュンと」の塗装がここにもありました。
原爆ドーム前電停は芝生になっています。ただこの時期、緑はそれほど美しくないのが惜しいです。
(原爆ドーム前)
広電は多くの区間を広い道の真ん中を走りますが、江波方面への路線と分かれる土橋からしばらくは、細い道を走ります。
写真の小網町は広電では珍しく安全地帯がありません。
(小網町)
この場所は車が少なく、写真を撮りやすいです。
(小網町)
(小網町)
小網町から土橋に歩いて戻り、江波に行く向かう6号線、8号線の電車を撮影しました。
単車の運用があるので旧型車を期待しましたが、残念ながら元京都市電の1900形以外は見ることは出来ませんでした。
(土橋)
(土橋)
6号線、8号線には、1000形が結構入っているようでした。
(土橋)
再び宮島口行きに乗り、広電西広島で下車しました。
ここが軌道法と鉄道法の境界でこの先は専用軌道になります。
駅(停留所)全体が立派なドーム型の屋根に覆われてます。
(広電西広島)
宮島線の車内です。3車体連接で見通しが良いです。
宮島線の終点広電宮島口です。駅前すぐに宮島への連絡船乗り場があり、観光客でにぎわっていました。
残念ながら時間の関係で宮島へ行かず、すぐに折り返しました。
(広電宮島口)
広電宮島口停車中の5000形の車内です。シートの色使いが日本製とは異なるように思います。
5000形の運転席です。
宮島線ではバス停とつながっている駅(停留所)がいくつかあります。
広電がまちづくりにしっかりと取り込まれているところが心強いです。
(広電阿品)
宮島口から市内線に戻る途中、阿品東で下車しました。
この付近は海沿いを走り、カキの養殖場も見られます。
(阿品東)
阿品東駅には陸橋があり、海沿いを走る電車を見れます。ただ、両方を入れた写真を撮るのはなかなか難しいです
(阿品東)
最新の5200形です。
宮島線は、鉄道線車両が走っていた時代に使われていた高床ホームが残っているところがあります。
阿品東はこのように、今もそこに立ち入ることができます。
(阿品東)
宮島線から再び市内線に戻り、今度は横川に行きました。
ここも広電西広島同様に大きなドームに囲われ、JR駅と直結しています。
(横川)
横川からまっすぐ南に行った終点の江波です。
車庫があるため、吊り掛けの単車を見られるかと思いましたが、入り口から見えるのは700形と800形ばかりでした。
(江波)
江波の次は広島港に向かいました。広電で行くには、紙屋町経由で遠回りとなるため、江波から1停留所戻った舟入南で下車し、広島バスで御幸橋にショートカットしました。
御幸橋から少し歩くと広電本社前横の千田車庫があります。
覗いてみると涎ものの車両たちがパンタを上げて留置されていました。しかし残念ながら見るだけです。
(千田車庫)
広電本社前から広島港行きの電車に乗り、終点2つ手前の海岸通で下車して広島港まで歩きました。
この区間は車に邪魔されない、撮影スポットです。
(海岸通−元宇品口)
広島港から広島駅に戻り、広電の撮影は終了です。
せっかく広島に来たので、お好み焼きでも食べようと店を覘きましたが、どこも満員で新幹線の時間が迫りました。
たまたま空いた店を見つけたので、とりあえずお好み焼きだけ頼み急いで食べましたが、美味しくいただきました。
帰りの電車は「ひかりレールスター」700系7000番台でした。
(福山)
指定席のシートは500系と同様でした。
充実した1日も終わりです。
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