ちょっとむかしの電車のアルバム
H18.5.28UP
 平成15年10月11日(土)

 デジタルカメラをこの年の初めに購入しました。電車の写真を撮りに行こうと思いながら、伸び伸びになっていましたが、秋の3連休1日目にようやく阪堺電車(阪堺電気軌道)に出かけました。
 阪堺電車は通天閣がある恵美須町から住吉大社がある住吉を通り堺市の浜寺駅前まで至る14.1kmの阪堺線と天王寺駅前から出て阪堺線の住吉と交差し住吉公園まで至る4.6kmの上町線の2路線、計18.7kmから成る路面電車です。
 この路線には、30年近く前に初めて乗りましたが、下町の雰囲気を持ち、時が何年も逆戻りしたような感じが気に入り、その後何度か乗りに出かけています。約10年ぶりの訪問でその変化が気になるところでした。
 この日は昼前に家を出て天王寺駅前に向かい、次のコースで楽しみました。

天王寺駅前 → あびこ道 → 浜寺駅前 → 寺地町 ・ 宿院 → 浜寺駅前 → 恵比須町 → 住吉 → 住吉駅前 → 天王寺駅前

  路線図

 まずは、TAKE TAKE(てくてく)きっぷ(1日乗車券、600円)を買って天王寺駅前からあびこ道行きの電車に乗りこみました。
 車内は買い物帰りの奥さんなどを中心にまずまず混んでおり、天王寺駅前から歩いていける距離の電停で降りる人、また途中から乗ってくる人も結構いました。
 またカメラを下げたグループも乗ってました。

(天王寺駅前、モ601形)

 我孫子道で恵比須町からやってくる浜寺駅前行き電車に乗り換えました。
(写真は天王寺駅前から乗ってきた電車です。電停南の車庫に引き上げていきました。)
 ちなみに停留所名は正式には「我孫子道」「恵比須町」ですが、行き先表示は「あびこ道」「えびす町」になっています。

(我孫子道)

 我孫子道から浜寺駅前までこの電車に乗りました。昭和初期製造の時代物でしたが、きれいに手入れされていました。
 南へ向かうに従ってお客は減り、終点に着く手前では、電車に乗ることが目的の人がほとんどになってしまいました。

(浜寺駅前、モ161形)  

 車内の様子

 浜寺駅前の西はすぐ浜寺公園が広がり、東には徒歩1分ほどで南海電車の浜寺公園駅があります。新しいマンションもありますが、昔からの住宅地といった雰囲気でした。

(浜寺駅前、モ351形)

 駅周辺の様子

 浜寺公園駅から寺地町まで戻り、宿院まで1停留所歩きました。この付近は大道通という道路に線路がありますが、車道と軌道は緑地帯で仕切られ、電車はスムーズに走行します。
 宿院で昼ご飯を食べ、いったん浜寺公園へ戻り、恵比須町まで通しで乗りました。
 阪堺線の運賃は、「我孫子道を越えて連続乗車」の場合、2区間運賃になりますが、整理券が無くお客の自主申請によるもののようです。通しで乗るお客はそれほどいないように感じましたが、不正乗車は無いのか気になるところではありました。

(寺地町、モ601形)

 恵比須町に着きました。ここは、3面2線の立派な停留所で、郊外電車の駅といった雰囲気です。
 日本橋の電気屋街がすぐで、ちょっと寄り道をしてから再び恵比須町に戻り、天王寺線の住吉公園−住吉に乗るべく、住吉に向かいました。

(恵比須町、モ701形)

 住吉で電車を降りました。手前で交差している線が上町線です。
 左の木々は住吉大社のものです。

(住吉、モ701形,モ351形)

 住吉は定期の列車すべてが通過し、併用軌道(阪堺線)と専用軌道(上町線)の両方があり、また停留所横には住吉大社もあるなど撮影のポイントだと思います。

(住吉、モ351形)

 住吉から天王寺方面への停留所は、阪堺線と上町線の2箇所あります。
 交差点には職員が詰め、こまめにアナウンスを行っていました。
(我孫子道→天王寺駅前の電車)

(住吉、モ701形)

(住吉鳥居前、モ601形)

 住吉公園です。南海線の高架の商店街にひっそり設けられていますが、2面2線のなかなかの停留所です。停留所内(?)には一杯飲み屋があり、入口に「お一人でもどうぞ」と書かれ、気持ちを引かれましたが、残念ながら営業前でした。
 ホームには金魚鉢もあり、タイムスリップしたような停留所でした。
 この電車に乗り、天王寺駅前に戻りましたが、阪堺線より混雑していました。

(住吉公園、モ351形)

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