ちょっとむかしの電車のアルバム
H17.9.4UP
 昭和57年3月

 大学の鉄研の旅行で広島・長崎・熊本に行きました。行き先から分かるとおり路面電車見学が主な目的でした。
 当時の私の興味の中心は路面電車でしたので、行く先々でそれらをじっくり見ることができる楽しい旅行でした。
 それに加え、メンバーが行っていた乗りつぶしに触発され、佐賀・長崎の国鉄全線にも乗りました。それまで写真を撮ったり、目当ての車両や列車に乗ることが主でしたが、この乗りつぶしは新鮮で、この後しばらくハマりました。

 1日目 京都−(在来線+新幹線)−広島(広島電鉄見学)(在来線+新幹線)−博多
 2日目 博多−(筑肥線・松浦線など)→長崎(長崎電軌見学)
 3日目 長崎−(佐賀線経由)→熊本(熊本市電見学)
 4日目 熊本−(西鉄見学・高森線)(「なは」)
 5日目 →京都

 まず広島に行き、広島電鉄の車庫(江波車庫?)に向かいました。
 広電は路面電車の博物館と言われ、各地の廃止になった路線の車両がオリジナルに近い状態で走っていました。
 鉄研の広島電鉄訪問の目的は、譲渡された京都市電車両の活躍を見ることと、ドイツから導入される車両を見ることだったと思いますが、私の目当ては、現役時代を見ることができなかった大阪市電と神戸市電の車両でした。
 許可を得て車庫内に入ったところ、元大阪市電が元京都市電と並んで置かれている姿に対面することができました。


 
 元大阪市電2600形の900形です。正面のひし形の黄色の塗装、広告の多さが気にはなりましたが、それでも大阪市電時代の雰囲気は十分残していました。
 今では正面のひし形の黄色の塗装は無くなり、より大阪市電らしくなっているように感じます。(時の流れでエアコンが付くスタイルの大きな変化がありましたが、喜ぶべきことでしょう)


 
 ドイツのドルトムントから車両を導入し、営業用として走らせるべく整備中でした。
 その後、他の路面電車で同様のことや昔の車両を復活して走らせるということが行われ、珍しくはなくなりましたが、この時は非常に驚いたものです。


 
 元神戸市電の車両も見ることができました。元大阪市電同様、正面のひし形の黄色の塗装と大きな方向幕がちょっぴり気になりましたが、それでも写真で見た神戸市電の雰囲気を十分残していました。
 このときたまたま地元のテレビ局が取材に来ておりインタビューなども受けましたが、残念ながら放送は見られませんでした。


 
 1年半ほど前に登場した3500形です。この少し前まで路面電車は廃線が相次ぎ、正に冬の時代で新車が出ることなど常識では考えられませんでしたが、それを打ち破るものでした。
 カルダン駆動、エアサス、クーラー、クロスシート装備のすばらしい乗り心地の車両で、このような路面電車が出る時代が来たのかと嬉しくなったものです。
 行き先表示の文字が洗練されていないのはご愛嬌ですか・・


 
 広島から博多に向かい一泊した後、勝手な自由行動で、筑肥線・松浦線・佐世保線などを乗りつぶしながら長崎へ向かいました(後で先輩に怒られましたが)。
 これは途中の佐世保と思います。
 このときワイド周遊券を利用していましたが、少し前から特急自由席を利用出来るようになっており、隣の駅でも特急にも乗るようになりました。

(佐世保)
 
 長崎に着き、1年振りに長崎電軌を訪問し、1日乗車券で、長崎電軌も全線乗りつぶしました。


 
 長崎電軌にも広島電鉄とほぼ同時期に新車が登場していました。前回訪問時には見ることができなかったのですが、今回は乗ることができました。こちらも素晴らしい車両でした。

 

 長崎で1泊した後、熊本に向かいました。
 熊本では市電の車庫へ見学に行きましたが、このとき対応してくれた方が非常に親切な方で、いろいろな話を聞くことができました。その中で、日本初のVVVF車8200系が登場するという話には非常に驚き、路面電車新時代を強く感じたものです。
   
 熊本での1泊後解散しました。その後、大牟田に行き西鉄に乗りました。あまり記憶は無いのですが、魅力的な車両が多い西鉄の中で、写真はなぜかこの1枚だけでした。

(久留米)
 
 西鉄乗車後、高森線に行き「なは」で帰途につきました。

(高森)

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