ちょっとむかしの電車のアルバム(西日本鉄道)

西日本鉄道

2005.9.4掲載
2015.4.5更新

 
 西日本鉄道は、福岡県を中心に鉄道、バス路線などを展開する大手私鉄で、「にしてつ」と呼ばれています。
 鉄道は100km強の路線があり、西鉄福岡(天神)から大牟田に至る天神大牟田線および太宰府線、甘木線の2つの支線、並びに貝塚から西鉄新宮間に至る貝塚線から成ります。(これとは別に、北九州市内の黒崎駅前−熊西間を第三種鉄道事業者として有しています)

 天神大牟田線は、福岡県を南北に結び、特急、急行、普通が緩急接続して走る都市鉄道です。ただ、一部に単線区間があり、南寄りは輸送量も小さく、ワンマン運転も実施しています。車両は2扉転換クロスシートから4扉ロングシートまであり、全て自前で調達しており、最近は大手私鉄と同様ステンレス車体、VVVF車となっています。

 天神大牟田線の支線の1つである太宰府線は、福岡近郊の2.4kmの単線の路線で、車両は天神大牟田線と一体で運用されています。もう1つ支線である甘木線は、西鉄久留米の2駅北側の宮の陣から甘木までの17.9kmの路線で、2連のワンマンの電車が大牟田まで(一部は花畑まで)乗り入れています。

 一方、貝塚線は天神の北東約5kmに位置する貝塚から西鉄新宮までの11kmの単線の路線です。以前は西鉄新宮の先9.9kmの津屋崎までありましたが、平成19年に廃止になっています。天神大牟田線の標準軌に対しこちらは狭軌ですが、車両は天神大牟田線のセコハンのワンマン2両が、全線通して10〜15分間隔で走っています。
 
<歴史>(昭和50年以降)

    昭和53年3月 西鉄平尾−大橋間の高架化完成
    昭和57年3月 筑紫車庫完成
    昭和61年12月 筑紫工場完成(62年1月二日市工場から全面移転)
    平成 7年3月 西鉄福岡−西鉄平尾間の高架化完成
    平成 9年1月 三潴〜大溝間の複線化完成
    平成16年10月 西鉄久留米−津福間の高架化完成
    平成18年5月 香椎線名島−香椎花園前間の高架化完成
    平成19年4月 西鉄新宮−津屋崎間廃止、宮地岳線から貝塚線に改称
<ちょっと昔から現在までの車両>

 昭和50年以降に在籍した車両を紹介します。写真欄の番号は、次の「写真」項の番号に対応します。番号をクリックすると拡大写真を見られます。

 形 式写 真概 要


3000形 西鉄初のステンレス車体、3扉の転換クロスシート(一部ロングシート)、VVVF車、2006年に登場
7000形・7050形 4扉(7000形)・3扉(7050形)のロングシート、2両編成固定、ワンマン運転対応、VVVF車、2001年に登場
6000形・6050形 西鉄初の4扉のロングシート、1993年に登場、6050形は西鉄初のVVVF車
8000形(10)特急用車両、2扉の転換クロスシート(一部ロングシート)、西鉄初の全電気式電磁直通ブレーキ、1989年に登場
5000形(3),(11)4扉のロングシート、1975年から16年間にわたり製造され、最大の車両数
313形(7)正面2枚窓の西鉄最古参車、モノコック構造の車体をいち早く取り入れた車両、貝塚線で運用、1952年に登場
600形(1),(8),(13)19m、3扉車で現在の西鉄の通勤車両のスタイルの基になった車両、全車貝塚線で運用、1962年に登場


100形 1984年までに全廃
200形(2)半流線型、5枚窓の13m車、後年は甘木線で運用、形式消滅は1993年
301形 1979年までに全廃
300形(5)2007年全廃
700形 600形最終編成と同時に登場したMM'ユニットの4両編成、1本のみで2006年に廃車
1000形(6),(12)1957年登場の特急車、西鉄初の高性能車で2扉・クロスシート車、その後3扉化、2001年廃車
1300形(4)1961年登場の特急車、中間車は新造で先頭車は旧600形の車体流用、1986年廃車
2000形(9)1973年登場の特急車、6両固定の2扉・クロスシート車、その後3扉化、2010年廃車
120形 大牟田線20形、宮地岳線転属時120形に改称、1991年廃車
50形 50形(51 - 54)、50形(55 - 63)
10形 10形(11・12・15)、10形(13)、10形(14)、年形式消滅
1形 1形(1・2・4 - 9)、1形(3)、

<写真>(クリックすると拡大します)
 

(1) 600形 久留米
S57.3
(2) 200形 宮の陣
S59.3
(3) 5000形 筑紫車庫
S59.3
(4) 1300形 筑紫車庫
S59.3
(5) 300形 筑紫車庫
S59.3
(6) 1000形 筑紫車庫
S59.3
(7) 300形 和白?
S59.3
(8) 600形 二日市
H3.6.23
(9) 2000形 二日市
H3.6.23
(10) 8000形 二日市
H3.6.23
(11) 5000形 小郡?
H3.6.23
(12) 1000形 小郡?
H3.6.23
(13) 600形 宮の陣?
H3.6.23

<思い出など>
 
 両親の実家が熊本のため、子供の頃から帰省の際に、大牟田の手前で鹿児島線の列車から西鉄の姿を何度も目にしていましたが、写真を撮ることも乗ることも叶いませんでした。

 初めて乗車したのは、大学1回生のときです。大牟田から天神まで乗車したように思います(写真が(1))。駅でダイヤグラムが配布されていたのが印象的でした。

 次の乗車は大学3回生のときで、事前に西鉄に車庫見学の依頼により筑紫車庫に入れていただき、宮地岳線にも乗車しました。あまりうまくは撮れませんでしたが、200形や1300形といった個性的な車両を撮ることができました(写真(2)〜(7))。

 3回目はその7年後で、天神から宮の陣を通り甘木まで乗りました。旧性能車は一掃されていましたが、登場して間もない8000形特急車や3扉化された2000形などの写真を撮りました(写真(8)〜(13))。

 3回目の訪問時は、JRの攻勢を受けながらも、輸送人員が最も多かった時期でしたが、その後は他の会社同様、社会情勢の変化で輸送人員は減少しているようです。しかし、高品位な車両が多く登場していることから、遠方ではありますがまた是非訪問したいと思います。

<訪問時の状況>(撮影旅行のページへ)

 昭和57年3月  昭和59年3月  平成3年6月23日  

(乗車時の切符を持っているかもしれません。見つかれば掲載します。)

<リンク>
 
 西日本鉄道<公式サイト>

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