ちょっとむかしの電車のアルバム(熊本電気鉄道)

熊本電気鉄道

2005.3.23掲載
2007.3.18更新
2010.11.21写真追加

 熊本電鉄は、JR鹿児島線上熊本から御代志に至る10.8kmの菊池線および菊池線の途中、北熊本から藤崎宮前に至る2.3kmの藤崎線から成る路線です。運転は藤崎宮前から御代志、上熊本から北熊本になっています。
 以前は御代志から先、線名にもなっている菊池まで線路が延び「菊池電車」の愛称で呼ばれていましたが、御代志〜菊池は昭和の時代に廃止になっています。
 残った区間では、新駅設置や路線改良も進んでいますが、藤崎宮前〜黒髪町間には同鉄道の軽便鉄道時代の名残なのか、今でも併用軌道があり、撮影名所になっています。
 昭和50年代のはじめまで古い車体の車両が活躍し、貨物との混結も見られたようですが、昭和52年に静岡鉄道から車両を導入したのに続き、東急、南海、東京都から導入を続け、新性能化を図りました。
 現在は、東京都から導入した6000系が主力になっていますが、東急から導入した青ガエルこと5000系もオリジナルの緑色の塗装で活躍中です。
 経営は苦しい状況が続いているようです。ビール電車を運行したり、車内への自転車の持ち込みを認めるなど、利用客の増加に向け取り組まれてきましたが、さらに抜本的な対策として、LRT化し熊本市電と連絡する計画もあるようです。
 (現在の路線図

<歴史>(昭和50年以降)
 
 昭和61年2月16日 御代志〜菊池間を廃止

<ちょっと昔の時刻表>
 
 昭和54年当時のものです。毎時1〜2本ですが、北熊本で藤崎宮〜菊池の電車が交換し、その直前に上熊本からの電車が到着し、すぐに藤崎宮〜菊池の電車の客を受けて折り返すきれいなダイヤです。

上熊本
北熊本
712
720
742
750
812
820
912
920
この間上熊本発北熊本行き
毎時12分発
1742
1750
1812
1820
1912
1920
北熊本
上熊本
724
732
754
803
824
833
854
903
この間北熊本発上熊本行き
毎時24分発
1824
1832
1854
1902
1924
1932
藤崎宮前
北熊本
菊池
645
652
745
715
722
815
745
752
845
815
822
915
915
922
1015
この間
藤崎宮前発菊池行き
毎時15分発
1745
1752
1845
1815
1822
1915
1915
1922
2015
菊池
北熊本
藤崎宮前
630
723
730
700
753
800
730
823
830
800
853
900
830
923
930
この間
菊池発藤崎宮前行き
毎時30分発
1730
1823
1830
1800
1853
1900
1830
1923
1930

<写真>(クリックすると拡大します)
 

(1) モハ71形 北熊本
S51.6
(2) ハ53 北熊本
S51.6
(3) モハ121形 北熊本
S51.6
(4) モハ201形 北熊本
S51.6
(5) モハ71形 韓々坂
S51.6
(6) モハ101形 北熊本
S54.8
(7) モハ101形 北熊本
S54.8
(8) モハ71形 北熊本
S54.8
(9) モハ101形 泗水〜高江
S54.8
(10) モハ301形 
S54.8
(11) モハ101形 
S54.8
(12) モハ101形 
S54.8
(13) モハ121形 堀川?
S54.8
(14) 5000系 上熊本
H22.6.26
(15) 5000系 上熊本
H22.6.26
(16) 5000系 上熊本
H22.6.26
(17) 5000系車内 北熊本
H22.6.26
(18) 6000系 北熊本
H22.6.26
(19) 200系 北熊本
H22.6.26
(20) 6000系、71 北熊本
H22.6.26
(21) 5000系車内 北熊本
H22.6.26
(22) 6000系 北熊本
H22.6.26

<思い出など>
 
 田舎が熊本であったため、幼ない頃から年に1〜2回熊本へ行っていました。
 熊本電鉄の存在を知ったのは中学1年のときで、次回熊本に行く際には是非訪問したいと思っていましたが、中学2年(昭和51年)のときにそれが実現しました。
 このときの写真が上の(1)〜(5)です。途中で下車しながら、上熊本から北熊本を往復したように覚えてます。
 土曜日の午後で、列車は下校時の学生で賑わい、北熊本で3本の列車が揃う様子に活気を感じたこと、入れてもらった車庫には多くの車両があり、「元気な鉄道」のイメージを持ったものです。

 次の訪問はその3年後の昭和54年で、上熊本から泗水あたりを往復しました。写真を撮るため、途中北熊本で下車、また泗水〜堀川間を歩きました。このときの写真が上の(6)〜(13)です。在籍車両は大きく変っていなかったようですが、前回の訪問時から塗り分けが変っていました。

 3度目の訪問は、更に3年後の昭和57年で、上熊本から藤崎宮前に行きました。このときは写真は撮りませんでしたが、北熊本で車庫に休む静岡鉄道、東急から導入された車両の姿を目に焼き付けてきました。

 それ以後、長らく訪問することが出来ませんでした。その間、路線は短くなり、車両は入れ替わってしまいました。そして3度目の訪問から30年ほど経った平成22年に、上熊本から藤崎宮まで乗車することができました。このときの写真が上の(14)〜(22)です。

 LRT化の実現には、財源の確保やさまざまな調整など大変でしょうが、市電の線路と接続され、熊本電鉄の車両が中心街に乗り入れることを願うところです。

<訪問時の状況>(撮影旅行のページへ)

 昭和51年6月
 昭和54年8月
 平成22年6月26日

(乗車時の切符を持っているかもしれません。見つかれば掲載します。)

<リンク>
 
 熊本電気鉄道(株)<公式サイト>
  LRT化の資料も掲載されています。

 熊本と〜まる:きくち電車クラブ(菊池電車クラブ)
  熊本電気鉄道公認の私設応援団サイトです。

 You−enてっどのページ(きくち電車のページ)
  昭和50年代の写真が多く掲載されています。

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